ドーパミンの音学レポート

音楽の勉強を記録

様々なコード

ブルーノート

 

メジャースケールの第3音、5音、7音を半音下げたもの。

 

Ⅳ→Ⅳ7に変えるとブルースフィーリングを得られ、

 

主にブルース進行などで使われる。

 

 

 

ダブルドミナントコード

 

Ⅴ7のセコンダリードミナントコードであるⅡ7はダブルドミナントと呼ばれる。

 

Ⅱ7→Ⅴ7

 

の進行では、トライトーンが半音下行になりアクセントがつく。

 

 

以下のような進行もある。

 

 

・Ⅱ7→Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ△7

 

・Ⅱ7→Ⅰ  

 

 

偽終止

 

・Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅲm7

 

・Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅵm7

 

 

 

 

特殊なドミナントモーション

 

・Ⅲ7→Ⅳ△7

 

・Ⅶ7→Ⅰ

 

 

 

sus4コード

 

よく使われるパターンとしては、

 

Ⅴ7sus4→Ⅴ7

 

ドミナントモーションにワンクッション与えることができる。

 

また、メロディラインの兼ね合いによって使われるケースもある。

 

勿論、トニックやサブドミナントでも同じ用法で使われることがある。

 

 

サブドミナントマイナー

の第3音を半音下げたコード(Ⅳm)で、

 

 

バラードなどでよく使われる。

 

 

付加音として、長6度、長7度、短7度がよく使われる。

 

・Ⅳm6,

・Ⅳm7,

・Ⅳm△7

 

Ⅳm→Ⅰ   サブドミナントマイナー終止

 

よく使われるパターンは

 

Ⅳ→Ⅳm→Ⅰ

 

 

転回形を使用し、ベースをクリシェで滑らかに繋ぐと、

 

Ⅳ/Ⅵ→Ⅳm/♭Ⅵ→Ⅰ/Ⅴ

 

 

 

サブドミナントマイナーの代理コード

※♭6thを含む音が重要

 

  • Ⅱm7♭5
  • ♭Ⅱ△7
  • ♭Ⅵ△7
  • ♭Ⅵ6
  • ♭Ⅶ7

 

コード進行例

 

・♭Ⅶ→Ⅴ7→Ⅰ

・Ⅳm→♭Ⅱ7(9)→Ⅰ△(9)

・♭Ⅳ△7→♭Ⅱ△7→Ⅰ△7

 

 

終止保留

 

ドミナント7th コードからトニックコードへの解決が

 

サブドミナントマイナーなどによって中断、保留されることを

 

終止保留(インタラプテッド・ケーデンス)と呼ぶ。

 

 

 

Ⅱm7→Ⅴ7→♭Ⅵ△7→Ⅰ△7

Ⅱm7→Ⅴ7→♭Ⅱ△7

 

 

解決されないパターン

 

・Ⅳ→Ⅵm6→Ⅶm7(♭5)→Ⅲ7→Ⅵm7

 

 

 

コード進行の幅を広げる。

  1.  セコンダリードミナント
  2. セコンダリードミナントをトゥーファイブ化
  3. 置換えドミナント(裏コード)
  4. セコンダリードミナントを裏コード化

 

 

 

 

 

 

 

セコンダリードミナント

 

 

セコンダリードミナント7thコードは、トニックコード以外の各ダイアトニックコードを

 

”仮のトニック”に見立て、それに向かってドミナントモーションさせるドミナント7thコードのこと。

 

 

 

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ちなみに、Ⅶm7(♭5)のセコンダリードミナントは ♯Ⅳ7 である。

 

 

セコンダリードミナント7thコードの探し方は、仮のトニックの5度上か4度下のドミナント7thコードである。

 

 

また、Ⅱ7はドミナント7thのドミナントだから、ダブルドミナントドッペルドミナントと呼ばれる事もある。

 

 

もちろん、マイナーキーのダイアトニックコードも同じようにセコンダリードミナントを活用できる。

 

 

 

・コード進行例

 

 

C△7→Am7→Dm7→G7

 

セコンダリードミナントを使うと、

 

C△7→E7→Am7→A7→Dm7→D7→G7

 

 

 

セコンダリードミナントをトゥーファイブ化

 

調性やメロディラインに合わせⅡm7(♭5)に変えることも可。(その逆パターンもある)

 

 

 

例 

 

・Bm7(♭5)or  Bm7→E7→Am7

 

・Em7→A7→Dm7

 

・F♯m7(♭5)→B7→Em7

 

 

 

置換えドミナント(裏コード)

 

♭Ⅱ7Ⅴ7と同じようにトライトーンを持っている為、Ⅴ7の代理コードとして使用できる。

 

また、 ♭Ⅱ7→Ⅰ の流れは半音進行のためスムーズ。

 

 

 

例  

 

・Dm7→D♭7→C△7

 

 

 

 

セコンダリードミナント7thコードを裏コード化

 

 

例 

 

 

・F7→Em7

 

・E♭7→Dm7

 

・B♭7→Am7

 

 

 

 

 

裏コードをトゥーファイブ化

 

 

 

 

・A♭m7→D♭7→C△7

 

・Cm7→F7→Em7

 

・Fm7→B♭7→Am7

 

・D♭m7→G♭7→F△7

 

 

 

まとめ

 

 

以上を持ち合わせると、4つのバリエーションを考えられる。

 

 

 

・Dm7→G7→C△7

・Dm7→D♭→C△7

・A♭7m7→D♭7→C△7

 ・A♭m7→G7→C△7

 

マイナーキー(短調)のダイアトニックコード

マイナーキーには3つのスケールがある。

 

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この3つのスケールの各音上に音を積み重ねると以下のダイアトニックコードができる。

 

 

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マイナーキーの主要和音は、

 

・トニック(マイナー)(T)      Ⅰm

サブドミナント(マイナー)(SD)   Ⅳm

ドミナント(マイナー) (D)    Ⅴ、Ⅴm

 

 

その他のコードはメジャーキー同様、代理コードとして扱われる。

 

 

 

ドミナントモーション

 

 

メジャーキー同様、マイナーキーにおける

 

Ⅴ7→Ⅰm は完全4度の強進行であり、

 

Ⅴ7コードの長3度と短7度はトライトーンを含むためにスムーズな進行を与える。

 

 

 

 

終止形

 

・Ⅴ7→Ⅰm   ドミナント終止(正格終止)

・Ⅳm→Ⅰm  サブドミナント終止(変格終止)

・Ⅴ7→トニックの代理コード (偽終止)

・Ⅱm7(♭5)→Ⅴ7→Ⅰm  マイナーツーファイブ(連終止)

コード進行

終止形(ケーデンス)

 

「落ち着く」「行き着いた」といった終止感を感じさせる進行を

 

『終止形(ケーデンス)』と呼ぶ。

 

 

Ⅴ→Ⅰの進行を、ドミナント終止

・強い解決感

 

 

Ⅳ→Ⅰの進行を、サブドミナント終止(変格終止、アーメン終止

・緩やかな解決感

 

Ⅴ→トニックの代理コードの進行を、偽終止(ディセプティブケーデンス)

・まだ次に継続するような感じ

 

 

 

 

ドミナントモーション

 

ルートの完全4度上行(完全5度下行)は、もっとも力強く自然な流れを与えることから、

 

『強進行』と呼ばれる。

 

また、Ⅴ→Ⅰの進行をドミナントモーション』と呼ぶ。

 

 

 

Ⅱm7→Ⅴ7の進行を『ツーファイブ』と呼び、

 

 

ルートモーションは完全4度進行の強進行になる。

 

 

また、Ⅴ7→Ⅰドミナントモーションの流れを含めると、

 

 

Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ  (ツーファイブワン)

 

 

になり、ルートモーションは全て完全4度の強進行になりスムーズな流れを作る。

 

 

このようなより強い進行感を得るために2つのコードを経由して作る終止形を

 

 

連終止(コネクテッドケーデンス)と呼ぶ。

 

 

 

Ⅲm7→Ⅵm7はトニックの代理コードの連続となるが、

 

強進行のルートモーションとなるため、スムーズな流れを作る。

 

 

 

 

 

 

 

ダイアトニックコードと機能

メジャースケールの各音上に3度ずつ音を積み重ねたコード群を

 

 

ダイアトニックコードと呼ぶ。

 

・メジャーキーでは、メジャーダイアトニックコード

 

・マイナーキーでは、マイナーダイアトニックコード

 

 

Cメジャーキーのダイアトニックコード

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このダイアトニックコードの中でも、

 

Ⅰはトニック(T)

Ⅳはサブドミナント(SD)

Ⅴはドミナント(D)

 

の機能を持ち、この3つのコードを『主要和音』と呼ぶ。

 

 

 

 

Ⅰ トニックコード(T)

 

トニックコードとは、曲のキー(調性)の主音をルート(根音)とする『主和音』のこと。

 

「安定する」「落ち着く」といったイメージ

 

基本的にトニックコードは、どんなコードへも進行できる性格を持っている。

 

 

 

 

・Ⅳ サブドミナントコード(SD)

 

サブドミナントコードは、そのキーの下属音(Ⅳ)をルートとしたコード。

 

基本的にはドミナントコードに進むパターンが多い。

 

 

 

・Ⅴ、Ⅴ7 ドミナントコード(D)

 

ドミナントコードは、そのキーの属音(Ⅴ)をルートとする『属和音』のこと。

 

原則的にはトニックコードに進む。

 

また、ドミナント7thコードは(Ⅴ7)は長3度と短7度との間にトライトーン(増4度音程)が作られるため、トニックへの解決をより強く促す。

 

代理コード

 

ダイアトニックコードの中でも主要和音以外のコードは代理コードと呼び、転回したり音を付加したり削除したりすると、主要和音のいずれかの構成音と近くなり、機能的にも互換性を持つようになる。

 

 

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※また、Ⅶm7(♭5)はE7(Ⅲ7)のセカンダリドミナントとして使用されることが多いため、ドミナント7thの代理コードとしてはあまり使われない。