ドーパミンの音学レポート

音楽の勉強を記録

オープンボイシング

コード内の各コードトーンを1オクターブ以上の音域にわたって配置させたスタイル。

 

ローズなどのキツイ倍音を多く含むシンセ系エレピなどで、クローズボイシングのままプレイすると音が濁りやすいため、オープンボイシングでプレイするとクリアで広がりのあるサウンドが得られる。

 

ストリングスやブラスなども増大に響かせたい場合は、オープンボイシングでプレイすると良い。

 

 

基本的なスタイルとして、

左手でルートと5度、右手で3度と7度を配置する。

両手とも完全5度の音程を作っているところが強い響きになっているポイントである。

もう少し厚みが欲しい場合は、3度や7度をオクターブで配置する。

その際、左手の5度は省略するのもあり。

 

3声体のトライアドの場合、5度を省略することもある。

 

別のパターンとして、左手でルートと7度、右手で3度と5度もある。

 

 

 

メロディハーモナイズ

 

ロピアノなどに効果的。

メロディの下に3度や7度を補う。

より広がりのあるサウンドを作るなら、その下に3度や7度を重複させると良い。

また、ルート+7度や5度を抜いたりすると、スッキリと美しいハーモニーができる。 

 

 

 

 

ドロップ2、ドロップ3、ドロップ2&4

 

クローズボイシングでのセカンドボイスをオクターブ下げ、オープンハーモニーを作るアプローチ。

これによって、トップボイスと1オク下のセカンドボイスとの間に10度音程が生まれ、サウンドに広がりが出る。

 

※この10度音程は、クローズボイシングの段階でトップとセカンドがもともと3度音程であることが条件。

 

同様に「ドロップ3」があり、

上部2声が3度音程を保っている場合には、効果的なオープンハーモニーを作ることができる。

 

さらに第2声と第4声をオクターブ下げた

「ドロップ2&4」もあり、

主にブラスハーモナイズや、コーラスハーモニーのアレンジなどで用いられる。

 

 

スプレッド・ボイシング

幅広く構成されたオープンボイシングのスタイル。

条件として、

 

・最下声にはコードのルートを置く。

・隣接した2声間は7度音程以内に配置する。低い声部ではそれ以上でも可。

・コード進行上で、各声部がスムーズな流れを作っていること。

 

スプレッドボイシングは、主にサックスセクションのバックグラウンドハーモニーなどで活用される。